アスリートにとってのビタミンEの重要性はいくら高く評価してもオーバーになりません。
大げさに言えば、これを無視するアスリートは時代遅れでしょう。

まずスポーツのような運動で、筋肉は大量の酸素を要求します。

それに応じて呼吸は盛んになりますが、吸気中の酸素の43％は、不飽和脂肪酸の酸化に消費されて、エネルギーの発生に利用されません。

そこでビタミンEの効果ですが、それは不飽和脂肪酸の酸化抑制作用に他なりません。

ビタミンEがあれば、吸気の酸素はすべてエネルギー発生に利用されると考えてよいです。

これは呼吸がらくになることを意味します。

ビタミンEが不足ならば、筋肉が十分な酸素の補給を受ける状態をつくりだすことが不可能です。

ビタミンEが不足すると、クレアチンリン酸が尿に排出されます。

この物質は筋肉が急激に収縮する際のエネルギー源です。ビタミンEの存在は、クレアチンリン酸を筋肉内に保持する条件となり、瞬発力を強化する条件となります。

このビタミンには、アスリートの見逃せない効果が二つもあるわけです。

ビタミンEには、筋肉のコリをほぐす作用もあることを付け加えておきましょう。

ついでに言えば、いわゆる特訓の場合、ビタミンC、Eとタンパク質との大量消費があります。  

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