低血圧を自分で治す

栄養に欠陥があると、血管壁をつくっている組織は弛緩しがちになり、たるんだり伸びたりして、組織に供給する酸素や栄養素が減少します。
その結果、低血圧症の人は不当に疲れやすく、持久力に乏しく、寒暑に敏感になり、健康な人よりも余分に睡眠時間が必要となり、活動すると脈拍が早くなり、性行為にも関心が少なくなる傾向にあります。

血圧が降下する時間帯では、低血圧症の症状は重くなってきます。一般に、就寝時よりも起床時に疲労感は強くなります。

一般的な血液検査で貧血と診断されることはありませんが、全身の細胞に十分な栄養素を供給できていないという観点では、貧血に関連する疾患と共通する点が多いのです。

ある人体実験では、カロリー、タンパク質、ビタミンC、ビタミンB群のどれか一つを少し欠乏させると、低血圧症になっていく結果になっています。
しかし、栄養素の中では、パントテン酸の欠乏が一番速やかに低血圧症を発生させます。このビタミンの不足で副腎ホルモンの生産が低下するので、食塩や水分が排泄され過ぎて血液の容量が減少します。

ストレスはパントテン酸の要求量を大きく高めますが、そのストレスが長引くと、副腎が疲れ果てて、ホルモンの分泌が滞り、低血圧症になりやすいのです。

したがって、しっかりパントテン酸を摂れば、しばしばそれだけで正常血圧に戻れるでしょう。

一般に、良質タンパク質、ビタミンB群、抗ストレス因子、そして、副腎ホルモンの産生を刺激するすべての栄養素を補給すると、低血圧症は速やかによくなります。

血圧が正常に回復するまでは、ミネラルの多い天然塩を水に溶かして毎日摂るべきです。

また、ビタミンEは酸素の要求量を少なくするので、組織の酸素不足による疲労感を軽減するのに特に役立ちます。

 

その他、低血圧改善に有効な方法は下記の通り。

・毎日、良質タンパク質を十分に摂る(プロテインスコア換算で体重の1000分の1以上)。タンパク質にはタウリンを多く含む食べ物(カキ、イカ、タコ)も意識して摂取する(難しい人はサプリメントで)。
・コエンザイムQ10を多く含む食事を意識する(サプリメントで摂取するならユビキノール)。
・ヨガやピラティスなどの呼吸法を重視した運動などで、筋肉や心肺機能を高める。


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