炎症とはどういうことか

炎症が、何らかの破壊活動によって起こる性質のものであることは、常識でわかります。

この破壊活動は、生体の細胞組織に対して加えられたものであって、「侵襲」と呼ばれます。侵襲が加わると、生体は、これに対して、修復や再生をもって応えなければ生命が危うくなります。この対応が「炎症」です。

この侵襲に対応する器官は副腎皮質であって、ここで「催炎ホルモン」をつくって血流にのせます。このホルモンが炎症を起こすのです。

炎症が起きると、副腎皮質は、今度は「消炎ホルモン」をつくって抑制をはかります。これはコルチゾンに代表されるステロイドホルモンですが、この量は不足がちです。そこで、ステロイドホルモン剤の投与となります。非ステロイド系消炎剤としては、アスピリン、タンパク分解酵素リゾチームなど色々なものがあります。

炎症の本質は生体防衛機構の一つなのですが、往々にして行き過ぎの過剰防衛になります。それは炎症部位に集中する白血球が、「活性酸素」という名の毒物をつくるためです。それは組織を破壊するだけの力をもっています。

なお、活性酸素とは、文字通り活性化した酸素であって、普通の酸素分子のもつ電子軌道上の電子が数を変えたり位置を変えたりしたものです。活性酸素は除去しないと被害が拡がります。活性酸素除去物質はいわゆる抗酸化物質に属します。

火傷にビタミンEの塗布が著効をあらわすのは、それの活性酸素除去作用によるものでしょう。


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