体が歪む原因の6つの姿勢とは

脊柱の不良後弯はいろいろあって、弯曲の頂点部分によって区別出来ます。

しかし、これは厳密なものではなく、一応の分け方考え方です。

日本人に多い弯曲の頂点部分は、次の部位でしょう。

☆胸椎の上部(猫背)

☆胸椎の中部(円背)

☆腰椎下部(曲がり腰)

これらの弯曲は、日本人故の遺伝的体質として曲がった訳では決してありません。

長い日常生活の中で本人が、特にそこを重点的に不注意に曲げ続けた結果に他なりません。

◉不良姿勢の原因例

人間は坐っている時に姿勢が崩れます。腰椎の後弯と側弯、骨盤の後方変位の三者があり、それぞれ弊害がありますが、実際にはこの三者は一体となっていることが多く、単独行動をしているのは稀です。日本人に非常に多い症状であり、その代表的な6つの原因例を挙げてみます。

⑴長座(両脚投げ出し)姿勢

脚の痛い人・しびれを嫌う人などにこの長座姿勢が意外と多いのに驚きます。特に高齢者に多く、また弊害の大きさに対する認識がほとんどないです。

坐位の中で最も悪い坐り方で、腰椎や骨盤が極端に後方変位するから腰掛け坐りをすべきで、掘りごたつなどもオススメでしょう。

長座は絶対してはいけません。

⑵横坐り姿勢とペタンコ坐り

あぐらが男性の代表的な坐り姿勢なら、横坐りとペタンコ坐りは女性の代表的な坐り姿勢といえるかもしれません。正座の習慣は男女とも着物生活の時代は日常的に行われていましたが、今では芸事の世界を除いて男女とも服装が変わり、正座の機会はほとんど無くなったようです。

横坐りを長く続けると左右の腸骨は必ず非対称に変位する。それに伴い仙骨が傾き、脊柱が側弯します。同一方向の横坐りが習慣づいた場合、反対側の横坐りが出来ないことが多いですが、それは仙腸関節や脊柱側弯部に拘束が起こっているからです。

次に多いのが両踵を開いた間にお尻を床に置くペタンコ坐りですが、痺れがきれた際の一時しのぎくらいならよいですが、長く続けるとやはり骨盤は後方変位します。

⑶傾き腰掛け姿勢

学校、塾、職場、家庭、車の運転等、腰掛ける姿勢が生活の大半を占める現代、無意識にもせよ体重を左右どちらかに移して上体を傾けているケースが非常に増えてきています。車の運転でも片手ハンドルでドアに寄り掛かる姿勢が多いです。必ず側弯します。

学校においても職場においてもほとんどの文書が横書きになったことが、机に正対せず体を傾けて坐る習慣を助長する原因の一つであるかもしれません。

⑷脚組み腰掛け姿勢

腰掛けると決まったように足を組む習慣も困った事の一つです。

そしてまた、必ず左右どちらかの脚を上にして組みます。

注意すると「脚を組むほうが楽だ」という答えが返ってきます。

正しい骨盤の前傾と腰椎前弯姿勢では、脚を組むのは無理です。

「脚が楽に組めるということは腰が丸くなっているからなので、骨盤が歪んで後で困りますよ」とアドバイスすると「なるほど、解りました」と大きく頷きながら、その人は自分が今脚を組んでいる事に気づいていません。

欧米人は反り腰が多いから脚組みの害は少ないと言えます。

⑸横寝テレビ姿勢

意外と多く、これを習慣にしていて右手枕で頭を支えるというものです。

頚胸移行部の右側弯が著しく長期のものは施術も手間がかかります。寝姿勢でテレビを見るのは背中が丸くならないのでおすすめではありますが、テレビを天井近くまで高く設置すると自然の寝姿勢で見られます。

ただし、その高い位置のテレビを坐って見る事は、目にも姿勢にも悪いです。

⑹車の運転姿勢

運転する車も腰痛製造機です。運転姿勢はどうしても骨盤が後ろに倒れるし、背中も後ろに丸くなりがちです。それらを防ぐ良好なシートが見当たりません。


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