イライラするのはB1不足

近頃は、周りに目を向けてみると、イライラ人間がたくさんいるような気がしてなりません。
しかし、こういうイライラは、海外の人々にはあまりいないようです。

人によっては、イライラを日本人の国民性だなどと言うでしょうが、それは違うと思います。
日本人のイライラは、白米食からくるビタミンB1欠乏症なのです。

かつてアメリカのある刑務所で、女囚11人に実験台になってもらって、ビタミンB1欠乏食を与えてみました。
ビタミンB1を完全に破壊した食品に、一日0.45mgのビタミンB1を添加した食事を続けてみたのです。すると、イライラ型の人と陰気型の人と、二つがあらわれました。

私たちの周りにいるイライラ型や陰気型の原因が、ビタミンB1欠乏症である疑いは濃いと思います。
脚気がビタミンB1の欠乏による病気であることはご存知でしょうが、イライラや陰気は潜在性脚気の症状でもあるのです。

太平洋戦争の初期、シンガポールを攻略した日本軍は、イギリス、オーストラリア両国の将兵52000人を捕虜にしてチャンギ刑務所に収容しました。日本流に白米の粥を食べているうちに、本物の脚気の他に潜在性の脚気が続出したものです。

彼らは判断力がにぶくて記憶が悪く、他人の足を引っ張り、夢と現実とをごっちゃにし、イライラでなければ陰気という感じの悪い人間になりました。そして、この実情は、二人の医師によって詳しく調査されました。

やがて終戦になって本国に帰ると、全員病気がなおりました。そこで二人の医師は有志を募って、またチャンギと同じ食生活をさせてみました。そうしたら、潜在性脚気の症状がすっかり元に戻ったというのです。

ある生理学の権威は、日本人にこのB1不足の話をしても、すでに潜在性脚気のために判断力がにぶっているから、わかりっこないのだ、と嘆きました。エネルギー問題、公害問題、経済問題と難しい問題が山積する今日、判断のにぶさも、記憶の悪さも、他人の足を引っ張るのも、イライラも、すべてはマイナスになります。ビタミンB1を積極的に摂って、潜在性脚気の厄をはらいましょう。

普通の食品のうちでビタミンB1を豊富に含むものは、種子類やネギ類などですが、突出してこれの多い小麦胚芽でも、100g中の含有量は2mg、木の実で1mgというところです。

 

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