ホメオスタシスとはどんなことか

わたしたちは、自分のからだで、体温、血圧、血中塩分濃度などの多くの因子が、ほぼ一定の値に落ちついていることを知っています。そこには、動的平衡があり、恒常性があります。ホメオスタシスの訳語としては、「恒常性」があてられています。

飛行機が水平飛行をするとき、上げ舵と下げ舵とを働かせて、高度を調整しますが、これに似た働きが生体にあって、ホメオスタシスを実現するのです。血糖値を例にとれば、糖質を食べてもストレスがあっても上げ舵になります。上げ舵専門のグルカゴンというホルモンもあります。そして、下げ舵はインシュリン一本しかありません。そこで、血糖値のホメオスタシスが、容易でないのです。

生体のホメオスタシスは、自律神経によって神経的に、内分泌器官によって化学物質的に制御されて実現します。血糖値の場合は後者にあたります。ホメオスタシスは自動制御によって実現されるのですから、標準値をはずれたことを認識する機構と、それに応答する機構とを必要とします。脳動脈の血圧は、「頸動脈洞」と呼ばれる血管のふくらみにある受容体によって認識され、ある幅のなかにおさめられます。

 


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