頭痛と胃潰瘍

頭痛持ちの人が、頻繁な頭痛と食欲不振で医者を訪れると、
専門医の回答では、頭痛と胃腸症状とが共通の原因からきた、という見解が述べられることがあります。その原因として、ストレスやビタミン欠乏などがあげられるようです。そこで、ここではビタミン欠乏に焦点を合わせてみたいところです。

高血圧とか脳腫瘍とかを心配して病院の門をたたく前に、また、トランキライザーに手を出す前に、無難な治療法をとるのが順序だと思います。専門医の示唆するとおり、ビタミン不足を想定して、それを服用してみることです。

脳に障害のない場合の頭痛は、酸欠によるものが大多数です。これは、ビタミンEの服用でなおります。わたしたちの呼吸する酸素の平均43%は、不飽和脂肪酸の酸化に使われるといわれています。この酸化は、エネルギーの発生とは無関係で、過酸化脂質をつくります。そしてそれは、全く無駄で、しかも有害な化学反応です。

この不飽和脂肪酸の自動酸化を防ぐことができれば、有効な酸素が二倍近くに増えるわけですから、脳の酸欠は救えることになります。そして、これを防ぐのが、ビタミンEの役割の一つなのです。

血液の中の不飽和脂肪酸が自動酸化を起こして過酸化脂質になると、血液が粘ってきます。これでは、脳の血行がスムーズに行くはずがありません。しかも、血液の運ぶ酸素は少ないのです。脳の酸欠は当然の結果でしょう。そして、それが頭痛を引き起こすのです。

ビタミンEのこの働きを抗酸化作用といいますが、抗酸化作用をもつ物質が不足すると、胃壁の細胞膜にふくまれている不飽和脂肪酸も、自動酸化を起こします。すると、細胞膜がいたんでただれてきます。これが胃に起きれば、胃潰瘍です。

頭痛と胃潰瘍が共通の原因で起こることが、おわかりでしょう。頭痛が長年続いている方の場合、魚のような不飽和脂肪酸の多いものを余計にとる食習慣がおありかどうか、知りたくなります。

頭痛はストレッサーの一つですから、これによって、ビタミンCとタンパク質の大量消費が起きているはずです。ビタミンEとともに、ビタミンCとタンパク質を補給すれば、体調はすっかり良くなるはずです。

もし、そこまでしてもどうにもならなかったら、観念して専門医をたずね、その指示を受けることにしましょう。

 

 


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