酵素にはアシスタントがいる

補酵素、それは、生体内で合成されるものもありますが、多くは外からとらなければなりません。ビタミン・ミネラルがそれです。

ビタミンCには、補酵素としての役割が与えられています。ビタミンCに関わる病気として、免疫系の障害によるもの、血液凝固系の障害によるもの、腎機能低下によるもの、結合組織生成阻害によるもの、神経系機能不全によるもの、エネルギー不足によるものなどのあることを考えれば、このビタミンの守備範囲の広さを思い知らされます。

人間のもつ遺伝子の数、すなわち遺伝情報の量は極めて多く、人によってはこれを五万とします。

この莫大な数の設計図によって、私たちは、手の数、指の数、手の形、指の形、目の色、目の形、目の機能、肝臓の位置、肝臓の形、肝臓の機能など、数え切れないほど多くの、親譲りの因子を与えられるのです。
その設計図は、これらを実現するに必要な酵素の製法以外のものではありません。
したがって、前記の形や色などの設計図は存在しないのです。

これから考えると、私たちが親から授かったからだを完全に運営するためには、主酵素の原料のタンパク質と、それが要求する補酵素とを、ぬかりなく摂取しなければならないことがわかるでしょう。

もっとも、厳密にいうと、酵素反応においてビタミンに課せられる役割は、主酵素(アポ酵素)との結合の様式だけではありません。
アポ酵素と補酵素との複合体を「ホロ酵素」といいます。
これが働きかける相手を「基質」といいますが、ビタミンは様々な様式で基質とアポ酵素との相互作用の媒介をするはずです。
この全ての様式の役割に対して、「補酵素」の名を与えることになっています。

このように考えると、十分なタンパク質を摂っていることと、十分な補酵素を摂っていることとが、健康のための必須の条件となります。これが健康管理の基本です。

これを無視して健康を論じるのは、少なくとも科学的ではありません。
基本の無視から起こる病気はきわめて多いのです。

酵素は、タンパク質を論じるにあたって、最大の問題です。
酵素食品というものがありますが、納得しかねるところです。
要するに、私たちは約3000種の酵素を必要としており、その製法は親から教わっています。
そこに外から酵素をとりいれることは、特別な酵素を除けば、全く不自然な、強引なお節介と言わざるを得ないのです。

 


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