膝関節は股関節と同様に、脚の重要な関節です。その機能もまた同じで、脊柱への影響は股関節と共同的ですから、いつも脚のバランスに注意するようにしなければなりません。
もう一つは、足首が痛いという時、それが踵の方であれば、膝のズレがあることに注意します。足首の痛みと膝の変位が共同して、その方の脚力を低下させます。足首捻挫という時、足首と一緒に膝関節も変位することが多いです。ですから足首だけの治療をしていてはなかなか治りません。
異常には組織の損傷(怪我)・骨の病気・全身的な疾患(血友病による出血)などいろいろありますが、ここでは変位について述べます。変形性膝関節症・子供の成長痛・青年のスポーツ障害などの時、この変位の有無が大きな意義をもってきます。それはその多くが、変位によるものであると考えられるからです。
変形性膝関節症・成長痛のほとんどに変位があり、これを直すとなおることから推察できます。変形性膝関節症は長い間使って摩耗したと断定し、成長痛は成長時の特殊なケース(骨と筋肉の成長差)と断じ、この両者には何の関係もないと思っているのですが、実は原因は同じ変位です。
こう言いますと「高齢者の変形性膝関節症は治らないが、子供の成長痛は何もしなくても治るという事実があるから違う」と反論があると思いますが、前述のようにどちらもなおるのです。
子供の膝痛を成長痛と思って、直さないでおくと、青年・成人期に膝痛を起こしたり、高齢になって変形性膝関節症が発現するということを真剣に考えなくてはなりません。
自然に治ったと思っていても、変位がそのまま残っているから、激しいスポーツの時や起伏の激しい山登りの時などに膝痛が起こったり、高齢者になったとき変形性膝関節症を起こすのです。
高齢者は変形性膝関節症、子供は成長痛が起こるのが当然と考えたとき、<青年の膝痛は別の原因である>という考えになります。スポーツ障害の時も、靭帯断裂などが克明になった時以外は、単に治りが遅延するというだけで手術してはなりません。まず変位の有無を確認します。あったら直してみます。膝痛の原因が変位であればなおりますから、手術の必要はなくなります。それが圧倒的に多いはずです。変位で膝痛が起こることが判っていないから、必要のない手術をすることになります。
子供や青年と高齢者とでは同じ変位でどこが違うのでしょう。おそらく若いうちは代謝回転(新陳代謝)が盛んなため、軽い変位では関節軟骨や関節の骨端への養分供給に支障がないからで、高齢になると代謝力が衰え変形症が出てくるのでしょう。
また大腿や下腿の骨折の場合、固定していたギブスをとって、関節運動を回復する措置(リハビリ)を構じる前に、関節の変位を直すことが必要です。大きな骨が折れるほどの強い衝撃が関節に加わっているのですから、必ず変位を起こしているのです。
以上のように述べますと、整形外科の先生たち専門家は、とんでもない大ウソだと仰るかもしれませんが、真実です。
専門家は文明の利器であるレントゲンを駆使しているから、間違いないという人があるかもしれませんが、レントゲンに写らないとか写っていても、変位などないという観念から判定できないとしたらどうでしょう。科学を信じるものは、常に人間より科学機器の方を信じるという過ちを犯しやすいです。
科学機器は人間が作ったもので、人間はそれを利用しているだけです。人と科学機器を比べて(このことがすでに馬鹿げていますが)、ある時は科学に優れた点がありますが、ある時は人の方が勝ることを知らなければなりません。
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