下腹はなぜ出るか

相撲取りのような例外を別とすれば、下腹の出たアスリートは、まず見られません。これは、腹筋群の腹直筋が強いためです。

腹直筋でもどこの筋肉でも、使わなければ筋繊維が細くなります。使いもしない筋肉をもっていると、同化のために余計なタンパク質を必要とし、そこに酸素や栄養を送るために、大量の血液を必要とします。生体は、そんな無駄はしません。25歳を過ぎる頃から、無駄を省く努力が始まります。その結果、筋肉も血管も細くなります。この傾向を加速するのは、低タンパク食です。

腹直筋が衰えて下腹の張りがなくなると、内臓を支える力が弱いから、それが下がってきます。腸の下垂は問題を起こしませんが、胃の下垂(胃下垂)は、みぞおちの痛みを起こしたりします。それも大したことはありませんが、この場合、下垂した臓器の保護のために皮下脂肪が厚みを増します。

これが、下腹の出てくる理由です。

そういうわけで、下腹が気になったら、腹直筋のトレーニングを実行し、タンパク質を増量することです。


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