不安について

不安の気持ち、不安の心境、などという表現があります。気持ち、心境などは、感情の姿の一つです。不安は感情なのです。この感情を一度も経験したことがない、などという人はどこにもいないでしょう。わたしたちは、それが耐えがたいものであることを、よく知っています。

不安にかられると、様々な生理現象が起こってきます。まず、血圧が上昇します。上限も下限も高くなるのです。また、心臓の働きも亢進し、拍動数も拍出量も増大します。呼吸がはやくなり、筋肉が緊張します。これは、アメリカで行われた人体実験の結果です。このときの不安は、電気装置と応対の態度をうまくセットして、人工的につくりだしたものでした。

このときみられた不安に伴う症状は、アドレナリンの静脈注射をしたときにみられるものと、全く同じです。そこで、不安は、アドレナリンによる、と考えることができます。アドレナリン比に着目すれば、不安にかられる人の血中アドレナリン比は、小さくなっていることになります。ここでも、感情がカテコールアミンによるという事実が、裏書きされたといってよいです。猫が、敵を見て逃げ出すのは、不安にかられたため、と解釈してよいでしょう。

心臓病患者は、しばしば不安におそわれます。このとき医師は、精神安定剤を投与します。抗不安作用をもつ薬剤としては、睡眠薬(睡眠導入剤)もあります。これを常用していると、不安が消え、よく眠れるようになりますが、これをやめると、不眠が戻ってくるばかりでなく、不安にかられるので、どうしても習慣性がでてくることになります。

 

 


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