体内ビタミンCは加齢とともに減少

血液に含まれる不飽和脂肪酸の過酸化物が増えると、その粘度が高まるばかりでなく、それが血管壁にひっかかると、その粒子が割れて活性酸素を発生し、さまざまな障害の原因をつくります。この血中過酸化脂質の量は、加齢とともに増大しますが、ビタミンCの投与によって低下したという研究があります。

心臓病患者60名を対象とし、1日2〜3グラムのビタミンCを投与したところ、12〜30ヶ月後には、患者の83%に、状態の改善がみられたといいます。全く効果のなかった13%の患者も、投与量を増やせばよくなったのではないか、といわれています。

ビタミンCの発見後間もない1934年に、人体の含むビタミンCの量が、加齢とともに減少することが発見されました。対象者は、新生児から77歳の高齢者にまで及び、調べた臓器は、副腎・脳・膵臓・肝臓・脾臓・腎臓・肺・心臓・胸腺などでした。それらのどの組織をとってみても、ビタミンCの含有量が、年をとった人程少ないのです。

60〜90歳の144名について、血中ビタミンC濃度と、血中ステロイドホルモン濃度を調べ、それらの値が若い人と比べて低いことを確かめた研究があります。これらの方々に、500ミリグラムのビタミンCを注射しただけで、ステロイドホルモンの尿中排出量が増え、その産生が亢進したことが確かめられました。この処置をさらに継続したところ、ホルモンの産生量はさらに増え続けたといいます。ステロイドホルモンには、副腎皮質ホルモンと性ホルモンが含まれます。

そこでの結論は、若いときからビタミンCの摂取を続けていたら、ステロイドホルモンの産生が、ずっと高いレベルに保たれたのではないか、ということになるでしょう。


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