生活習慣病に薬を使うリスク

生活習慣病などを薬で改善することは、体に大きな負担を与えることになります。そしてまた、ほとんどの薬には、根本的な治療効果はなく、症状を抑えるだけの対症療法の効果しかありません。これを考えると余計に、長期にわたり薬を飲むことが問題だとわかるでしょう。体の悪い部分を根本的に治さないまま、症状だけを抑えていれば、薬を飲んでいる間にも、その悪い状態は進行してしまうからです。

「一生の病気ですから、薬をずっと飲んで、うまく付き合っていくしかありません」などと医師から言われたことがある人もいらっしゃるかもしれません。しかし、これは本来おかしな話です。もちろん、治すことのできない病気もありますから、全てに当てはまる話ではありませんが、多くの病気には原因があり、それを改善しなければ、病気は進行し、それを改善すれば、薬は必要なくなります。

生活習慣を変えることの中で、最も大きなことは、食事を変えることです。食事を変えれば、多くの病気は逆転可能です。

また、薬をいくつも併用することの危険性を考えたことがあるでしょうか。それは医師や薬剤師が考えることかもしれませんが、実はいくつもの薬を併用した場合、どのような有害なことが起きるか、誰も知らないのです。

2種類の限られた薬の相互作用は確認されているものもあります。しかし、3種類以上となると、全く未知の世界になります。数え切れないほどの薬が存在するので、その全ての相互作用を確かめることは無理な話です。ですから、いくつもの薬が処方された場合、安心して飲める薬などはありません。

一部、研究などでわかっている危険性もあります。例えば、痛み止めとしてよく使われている非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、副作用として胃などの上部消化管出血を起こします。何も薬を飲まない人と比較すると、NSAIDsでは4.3倍、上部消化管出血を起こしやすいです。

同じように、血液をサラサラにする薬であるアスピリンも、2.4倍、上部消化管出血を起こしやすく、さらに抗うつ薬の一つであるSSRIも、1.7倍、上部消化管出血を起こしやすい。

ではこの3種類全てを飲んでいる場合ではどれほどでしょうか。なんと28倍も上部消化管出血を起こしやすいのです。

この3種類の薬を飲むケースは、関節痛や腰痛で痛み止めを飲み、動脈硬化も進んで脳梗塞になってアスピリンを飲み、同時にうつ状態になって抗うつ薬を飲んでいるようなケースです。おそらくこのような人は、さらに多くの薬を飲んでいるはずであり、もっと危険な状態かもしれません。

薬を使用するということは、このような危険を背負って生きるということです。


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