酵素の最適ペーハー

それぞれの酵素にとって、最適ペーハーというものがあり、ペーハーの値が最適ペーハーを隔たれば、酵素活性は急激に低下する、という現象があります。最適ペーハーは、酵素それぞれに異なります。幼児の活動性、幼児の顔色は、重要な酵素が最適ペーハーのもとにあることからくる、と考えてよいでしょう。

最適ペーハーは、組織ごとに決まっているとしても、それを支配するものは、細胞の環境となっている体液です。体液とは、血液とリンパとの総称ですが、前者の量は後者の量の9倍に達しますから、体液といえば血液を意味するとしても、大過はありません。

正常な体液のペーハーは、7.35〜7.45です。これが7.30まで落ちれば、まず危篤ということになります。この7.30という数字がアルカリ性を指示していることは、いうまでもありません。俗に、血液が酸性化するということばが使われますが、実際上は、血液が酸性になることはないのです。ペニシリン・ショックという症状があって、この抗生物質を使う場合には、一応警戒することになっていますが、このショックの実体は、ペーハーの強烈な低下です。これは、突然死の条件として、十分なのです。

人の一生について、体液のペーハーの推移を見ると、初めに高く、次第に低くなっていきます。そしてこの事実が、幼児と老人との活動性から顔色に至るまでの相違の背景となっています。

 


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