骨折しやすい現代っ子

創傷や外科手術について前に述べたことは、骨折についても言えます。
ストレスもさることながら、骨の主成分がコラーゲンだからです。
成分のことは、骨を煮ればゼラチンがとれる事実から、容易に想像できるところでしょう。

骨の問題を考えるためには、まず、骨をつくる物質について、また、骨の構造について知らなければなりません。もちろん、骨はコラーゲンだけでできたものではなく、そこに、カルシウム塩が沈着して硬度を与えています。カルシウム塩の大部分はリン酸カルシウムで、これに炭酸カルシウムが混じっています。コラーゲンは弾力を与える物質ですから、カルシウム塩なくしては、骨の強さはでてきません。

コラーゲンは有機質、カルシウム塩は無機質です。骨の組成を見ると、一般に、加齢とともに有機質が減少し、無機質が多くなります。したがって、こどもの骨は粘りがあり、高齢者の骨はもろいのを特徴とします。骨には、軟骨と硬骨とがありますが、ここに述べたのは硬骨のことです。軟骨はカルシウム塩を含みません。

これだけの予備知識があれば、骨折しやすい骨がどんな骨であるか、を考えることができるはずです。コラーゲン分子が不完全であっても、カルシウムが不足していても、骨は弱いのです。

それならば、タンパク質やビタミンCの不足した食生活の人も骨折しやすく、コーラ類のようなリン酸飲料を好む人も骨折しやすい、ということになります。リン酸は骨のカルシウムをとかしだす働きをもっているのです。

校庭で骨を折る学童は珍しくありません。ビタミンCもタンパク質も十分にとることなく、毎日のようにコーラ類を飲んでいるこどもが骨折しやすいのは、むしろ当然なのです。

 


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