大手術にはビタミンC

怪我をした時、外科手術を受ける時、その苦痛は強烈なものです。そしてそれは、ストレッサーとして私たちを攻撃します。その結果としてでてくる副腎皮質ホルモンは、組織タンパクを分解します。いわばそれは、異化の亢進です。タンパク質の補給がなければ一大事、ということがすぐわかります。

ここに登場する副腎皮質ホルモンの生合成には、ビタミンC・ビタミンE・タンパク質の三者が要求されます。これは言うまでもなく、ストレスとの関係においてのことであって、結合組織についてのことではありません。結合組織のことをいえば、そこでもまた、ビタミンCとタンパク質がクローズアップされます。

大手術を受けた患者11名を対象に、血中ビタミンC濃度を測定した報告があります。手術の最中にも前後にも、血液検査をしたのです。すると、正常以下の濃度の者5名、手術後に異常低値を示す者8名を数えました。このときビタミンCを静注して大事に至るのを防いでいます。外傷・出血・手術などによるショック死が、ビタミンCの投与によって救われた例は、報告が多いです。

なおこのような場合、アスコルビン酸ではなくアスコルビン酸ナトリウムが使われます。後者は前者のような刺激性をもたないために血管を傷害しないのです。

外科手術にせよ負傷にせよ、ここではストレスと結合組織の両面から、ビタミンCの要求度が高まることを、よく心得ている必要があります。このことは、火傷の場合にも当てはまります。やけどの手当といえば、直ちに水で冷やせ、とか何とかいわれます。それはもちろん正しいことですが、物質としての肉体への配慮がなくては片手落ちになります。そしてその意味から、ビタミンCとタンパク質が見逃せないことになるのですが、大火傷の場合、1キログラムのタンパク質がよけいに必要だ、といわれます。

大手術についても、ほぼ同様です。たぶん、これと併用すべきビタミンCは数百グラムという大量にのぼるでしょう。その要求が完全に満たされたとき、手術による障害は、最小限度に抑えられるのです。傷口のなおりも早い。

念のために記しておきますが、1キログラムのタンパク質が必要だといわれて、牛肉1キログラムを食べればよい、などと思わないことです。タンパク質量に換算すると、それは牛肉なら6.5キログラム、チーズなら4.8キログラム、イワシなら6.3キログラムという大量にのぼります。

このような場合、プロテインをおすすめします。これには多くの市販品がありますが、その品質には極めて大きな差があるので、選択にはタンパク質に関する若干の知識が要求されます。情報の量や質に対する正当な評価なしに健康を管理しようとしても、それは無理というものです。

 


逗子.葉山.鎌倉.横須賀.藤沢.横浜地域で整体&マシンピラティスなら
整体院&ピラティススタジオ【Reformer逗子院】
神奈川県逗子市逗子3-2-24 矢部ビル2階
☎︎
050-5884-7793