抗炎症ビタミン

炎症という言葉はよく使われますが、ここではまずその定義を明らかにしておきたいと思います。

炎症とは、生体の細胞組織に何らかの器質的変化をもたらすような侵襲があったとき、生体がそれを再生ないし修復によってこたえようとする防衛反応です。この防衛反応をひきおこす物質は、アラキドン酸系のプロスタグランジンのようです。このとき、遊離のアラキドン酸がラジカル開裂をしなければなりません。しかも、炎症部位からは活性酸素が発生します。この活性酸素が炎症を激化させ、過剰防衛の状態をかもしだします。

そこで、抗酸化物質が抗炎症効果、消炎効果を実現する、と考えることができます。したがって、抗炎症ビタミン・ミネラルのリストは、抗酸化のそれと、大局においては一致します。

◉ 抗炎症ビタミンのリスト
⇒ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB2、プロビタミンA、コエンザイムQ

◉ 抗炎症ミネラルのリスト
⇒セレン、銅、マンガン、鉄、亜鉛

普通に消炎剤とよばれる化学物質は、ここにいう抗炎症ビタミンやミネラルに似た作用をもつはずです。よく知られた消炎剤の一つにアスピリンがあります。アスピリンはプロスタグランジンの生成を阻害することによって、消炎効果をもつのです。アスピリンが胃に悪いといわれるのは、それが、胃酸分泌を抑制するプロスタグランジンの生成を阻害するためです。


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