てんかん

何かのきっかけで、突如として痙攣(けいれん)が起き、意識を一時的に喪失する病気がてんかんです。現象としては、反応の異常増幅ということになるでしょう。

てんかんを、反応の異常増幅とするならば、それは、ニューロンの異常興奮と結びつきます。事実、その発作時には、無数のニューロンの、同時的あるいは周期的な興奮がみられます。ニューロンの興奮は、プラス物質によって引き起こされ、マイナス物質によって抑制されます。そこで、マイナス物質の産生の異常低下を、てんかんの病理として説明することができるのではないでしょうか。

ポーリングは、精神病患者は、脳内分子濃度に問題があるのだから、これを正常に戻す目的で、ビタミンのような栄養物質を補給するのがよい、という論文をかつて発表しました。これが彼のいう≪分子矯正療法≫です。このような代謝レベルの調整を考えるとき、頭にのぼるのは、ビタミンとして、B1・B2・B6・B12・E・C・ナイアシン・葉酸、ミネラルでは、亜鉛・ヨード・セレン、そして高タンパク食ということになります。

ところで、てんかんの原因ですが、これは、脳の表層にできた、外傷または感染症からきたケロイド組織にあるといわれています。このようなケロイドには、正常な電気的活動を阻害し、それを周囲のニューロンに広範に伝播するという説明もあります。

てんかんの病理のなかに、マイナス物質がクローズアップされていることから、これの発作の予防のためには、栄養の積極的補給のほかに、睡眠も重要であることが想像されます。ギャバのことを考えるからです。睡眠を十分にとり、ストレスを避けるのがよいことになるでしょう。

バイクで転倒し、頭を強打して十数年後に、てんかん発作に見舞われた人がいます。その発作は、過労のたびに起きたのでした。

外傷も感染もなしに起こる≪光源性てんかん≫があります。これは点滅する光源を見つめていることが原因となります。この種のてんかんは、テレビを近くで見る習慣の、10〜15歳の子供にしばしばみられます。これを≪テレビてんかん≫と名付けたのは、アメリカの脳生理学者リビングストンでした。この患者は、決まって1メートル以内の近距離でテレビを見る習慣の持ち主でした。子供には、2メートル以上の距離をとらせるのがよいといいます。

てんかんの発作が起きると、頭痛の場合のように頭皮がむくんできます。循環異常によるのでしょう。頭蓋骨調整は、頭痛の予防にもなりますが、てんかん発作の予防にもなるかもしれません。

 

 


整体院&ピラティススタジオ【Reformer逗子院】
神奈川県逗子市逗子3-2-24 矢部ビル2階
☎︎
050-5884-7793