多発性硬化症について

軸索を包む鞘、すなわちミエリンが欠損し、軸索がむき出しになる病気が、≪多発性硬化症≫です。この病気にかかった部分の脳の組織は硬くなっています。そこで、多発性硬化症の名がついたのです。

軸索がミエリンを失うことを≪脱髄≫といいます。脱髄は一酸化炭素中毒でも起こりますが、これを特徴とする病気が、多発性硬化症なのです。軸索は電気信号を伝達する装置ですから、脱髄によって絶縁被覆を失うことは、重大な障害を招く結果となります。

中枢神経のミエリンは、オリゴデンドログリアのつくったものであり、末梢神経のミエリンは、シュワン細胞のつくったものです。オリゴデンドログリアは、いったん損傷を受けると、完全に脱落して再生しません。ところが、シュワン鞘の方は、損傷を受けて死ぬと、再生してあとがまがつくられます。

ミエリンが損傷した場合、ニューロンに影響の及ぶことが多いです。ところが、ニューロンが大きな損傷を受けると、オリゴデンドログリアが死んでしまいます。要するに、ニューロンとオリゴデンドログリアとは、運命共同体の傾向をもっています。多発性硬化症はミエリンだけの病気にとどまらないのです。しかもそれは、末梢の場合と違って、修復不可能だから困ります。

多発性硬化症は、20~40歳の成人に多く、男性よりも女性に多い病気です。その主な症状は、視力障害・脱力・協調運動不能・けいれん性麻痺です。これらの症状は、軽くなったり重くなったりを繰り返して、だんだんに悪化します。そのため、初期の発見は困難とされています。

原因はまだ的確に捉えられていませんが、自己免疫説と、ウイルス感染説とがあります。分子栄養学の見地からすれば、前者に対しては活性酸素除去物質が、そして高タンパク食とビタミンCの投与が、どちらにしても予防策になると考えられることになります。

アメリカの統計では、多発性硬化症患者は、ほぼ1000人に1人の割合です。してみれば、これは、決してまれな病気とはいえないのです。

 

多発性硬化症を自分で治すなら、

まず、砂糖などの精製糖質を止める。
脳アレルギーの原因となる、小麦、牛乳を止める。
高タンパク•低糖質食(タンパク質量は体重×1.5g)、ホエイプロテインを併用した方が効率が良い。動物性脂質をたくさん摂る。
ナイアシンアミド(神経細胞の脱髄によるミエリン変性を防ぐ)+ビタミンB群+ビタミンB1+ビタミンC+ビタミンD+ビタミンE+亜鉛+マグネシウム+セレン+レシチン+鉄(不足の人のみ)+オメガ3脂肪酸

上記の内容で個別に量を増減します。

早く治したい場合は、腕の良い整体院で頭蓋骨調整を含む全身調整をお受けになることをお勧めします。

 

 


整体院&ピラティススタジオ【Reformer逗子院】
神奈川県逗子市逗子3-2-24 矢部ビル2階
☎︎
050-5884-7793