腎臓障害の場合

肝臓に障害があるときは、疲れやすさもさることながら、全身の倦怠感、食欲不振が起きるので、どこかに病気のあることは自覚症状でわかるのが普通です。

しかし、腎臓となると、気がつかないうちに、病気が進行していることがあります。したがって、普段から腎臓病を予防する方法があるならば、それは本当に魅力的なはずです。

《腎炎》の多くは、扁桃腺が腫れて高熱をだしたとき、腎臓が《溶連菌》の攻撃をうけたのが契機となって起こります。したがって、風邪の予防ができれば、腎炎の予防ができたことになります。

初歩的な注意としては、《扁桃炎》による高熱がでたら、減塩食をして安静を保ち、腎臓の負担を軽くすることがいわれています。腎臓に障害があるとき、2時間おきに2グラムのビタミンCを服用することを、ストーンはすすめました。

口から入ったビタミンCは、消化管から吸収されて、ただちに血中に入り、腎臓に送られます。この吸収は、低濃度から高濃度にむかって濃度勾配に逆らって起こる《能動輸送》によるので、エネルギーを要求します。

腎臓は、ビタミンCの濃度がある値になれば、よく活動します。そして、この濃度を保つためには、2時間ごとの服用が必要になるといいます。

この方法によって、尿中ビタミンC濃度を高く保つことは、《膀胱炎》や尿路の感染症の治療を目的とする場合にも有効です。

腎不全とビタミンCとの関係については、動物実験による報告があります。

その実験では、ウサギの腎臓を二つとも除去してみました。このようなウサギは、普通ならば3〜4日のうちに死ぬのが通例です。ところが、ビタミンCを注射すると、生存期間は5.5〜8.5日に延びました。しかも、死の直前まで、正常なウサギと同じくらい元気でした。

ウサギという動物は、自前でビタミンCを合成しています。そのウサギにして、このようです。私達人間の場合であれば、ビタミンCの投与は格段の効果をあらわすでしょう。

ビタミンCは、腎不全に対しても、有効ということです。

もっとも、腎不全の患者には、人工腎臓が使われています。これによる《人工透析》では、不要物質が除去されるわけですが、このとき、ビタミンCの一部も除去されてしまいます。

この事実は、透析にさいして、ビタミンCの補給が必要なことを示すものです。


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